暇と退屈の倫理学 増補新版
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2017/2/
2017/2/17
國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版』読了。頁数は多いが読みやすかった。序盤の定住革命の紹介と最後の傷についての議論が特に興味を惹いた。 「わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。
生きることはバラで飾られねばならない」
明るく潑剌と、人生の冒険に乗りだすための勇気を!
新版に寄せた渾身の論考「傷と運命」(13,000字)を付す。
序章 「好きなこと」とは何か?
第一章 暇と退屈の原理論──ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?
第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか?
第三章 暇と退屈の経済史──なぜ“ひまじん"が尊敬されてきたのか?
第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か?
第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か?
第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か?
第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか?
付録 傷と運命──『暇と退屈の倫理学』新版によせて
旧版『暇と退屈の倫理学』は、その主題に関わる基本的な問いを手つかずのままに残している。なぜ人は退屈するのか?―これがその問いに他ならない。増補新版では、人が退屈する事実とその現象を考究した旧稿から一歩進め、退屈そのものの発生根拠や存在理由を追究する。新版に寄せた渾身の論考「傷と運命」(13,000字)を付す。